ペットロス症候群の予防
ストレスケア日比谷クリニック院長
酒井 和夫先生
今の社会を生き抜く知恵としてストレスをコントロールすることは極めて重要な意味を持ちます。家族同様のパートナーを失った時には、それまでの依存度にもよりますが、自分だけでは支え切れないストレスにさらされることは間違いありません。周囲の人の心配は、励ますつもりが逆効果につながることもあり、期待出来ないことが多いものです。
パートナーとの別れを現実のものとして受け止め、いくつかの手順をひとつひとつこなしていくことは、事実の受容、予防的なストレスケアの手法として大変有効だと思います。たくさんの花、アロマの香り、心地よい音楽、光の演出・・・流れに沿って、なるべくたくさんの人とともに、少し時間をかけ、今までの思い出をたどりながら見送ることを実践すれば、いわゆるペット・ロスの影響を最小限におさえることも可能でしょう。
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