小動物と情操教育
幼児教室パルクリエイション主宰
高崎 利子先生
少子化が問題になっている昨今、一人っ子の育て方について悩むお母さんが多いようです。兄弟がいない家での暮らしをどう打破したらよいかというお母さんからのご相談に、動物を飼うことが有効ですよ、とお勧めしても、なかなか住宅事情の関係でかなわないことがあります。ペットとして飼われる小動物は、そのはかない命を全て人間に預けて生きていくので、気まぐれで飼うことはできません。動物の世話を手掛けた子ども達には責任感、生命の大切さの理解がうまれ、ひいては大切な自立心を育てることにつながっていくことでしょう。けれど、こうした小動物でさえ、命を全うした後の処理に困るのが都会生活です。「だから飼わないわ」等といわず、命の最後に敬意を表すことのできる方法を見い出すことが必要です。昔から仲良しだったはずの子どもと動物を引き離す環境を見直さなければ、子ども達は大きな宝を失うことになるでしょう。
私は今回のドグウッドクラブの企画はこのような問題を救うパイオニア的企画だと考え、大いに賛成、期待しています。
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